豆いち 

珈琲豆とうつわと絵葉書の店

東京の公園の下で

2012/11/25 12:51/東京の公園の下で
サックスを吹いていた。
休みの日は、晴れていればサックスをたがってお出かけだ。

東京は意外と公園が多い。
昭和の終わりごろの管楽器練習のメッカといえば、やはり代々木公園ということになろう。歩道橋の下がいい場所とされていて、プロの方も随分練習されていた。
NHKの前を過ぎて、渋谷公会堂近くのユニオン楽器に行けば、関根さんの進駐軍時代の話を聞くのも面白かったし。そこでいま吹いてるサックスを騙されて買ったんだ。
TOWER-RECORDの坂を少し上がると、宮澤さんというおじいさんがやっていたSWINGというジャズ喫茶もあって2〜3時間昼寝させてもらったり。
竹の子族のブームは終わっていたが、日曜ともなるといろいろなバンドが演奏していたものだ。

西新宿公園でも吹いていた。男の方がビギニで日光浴をなさっている脇で、吹いたりなんかして、いつの間にか絡んでたりなんかして、独特の雰囲気を醸し出していた。
確か山下達郎だったか誰かのサポートをしているサックスの方とお話をしたりして、その方はブラバン出身でJAZZっぽい吹き方はこういう風にしてるよ、なんて教えてもらったり。

そして一番行ったのは吉祥寺の井の頭公園。
家から近いのもあったし、終われば近くの焼き鳥伊勢屋で一杯やったり、友人のスタジオでまどろんだり勝手気ままだった。

その頃の芸風は今よりもかなりフリーキーな感じだったので、「ブホ・ゲシャラ・ピポペ〜」などと吹いていると、浮浪者たちにこれでは寝てられないと喧嘩になったりして。

7年間の東京生活はサックスとともにあった。会社に行くときも持っていったし。
満員電車の朝にテナーとバリトンと営業カバンを持って。迷惑だったろうなぁ。
ビルの警備をしている小父さんに預かってもらったりして。「ばかうけ」なんか賄賂に使ってね。

何をやってたんだろう、あの頃。





2012/11/25 12:51 (C) 珈琲豆屋です!

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